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☆円錐角膜の体験談をこちらで募集しています。

  91:ハンドルネーム:匿名さん

【年齢:48歳、性別:男性、住所:東京都】

クロスリンキング角膜リングの治療を行いました。現在治療中なので詳細に書けない部分があるかもしれませんが、体験談等あまりに少ないので少しでもお役に立てればと思い、自分の体験を送らせていただきます。参考になれば幸いです。あくまで個人の感覚ですのでその事をお含みおきください。

<25歳ごろ>
夜間運転中、視界に違和感があり(高速道路の標識が見えない)眼科を受診。片目のみ乱視ありとの診断。このとき円錐角膜との診断はなされなかった。今思えばこの頃すでに発症していたのだと思う。アトピーとまではいかないが目をこすったり、目をすぼめたりする癖があった。それが原因かもしれない。以来20数年片目のみ乱視(矯正不可)でメガネ着用。乱視側のみ視力が落ちつづける。その度にメガネを作り直し、現在に至る。

<今年>
片目の視力が0.1くらいに落ちてしまい、レーシックなどの治療法があるのかと思い約20年数年ぶりに眼科受診。検査の結果、片目は円錐角膜との診断。治療法の説明を受けその日に手術日を決める。難病指定であるとの診断を聞き混乱し、少し考えたかったが、ひどくなると角膜移植が必要とのことなので、それであればと思い切って決断する。この手術は保険適用外なので何らかの救済措置は欲しい。

この歳になってひどくならなければ手術も不要という考えもあるが、車がないと生活できないので、できれば正確に視力矯正できたほうがよいかと。また矯正できなくとも円錐角膜の進行が止まれば良いかというという2つの理由があった。手術まで2ヶ月ほど間があった。途中数回角膜の状態などの検査を行った。

<手術当日>
所要時間約30分。先にリング挿入。その後クロスリンキングを行う。点眼麻酔をするので痛みは少ないと言われていた。その通りに手術自体の痛みはほとんどなかった。問題は目を開いたまま固定され(こちらの方が痛いかも?)、その上何をしているかがぼんやり見える事であった。

目に色々な薬剤が入ってきて、メスのようなもので角膜を切ったり、リングが入ってきたり、それが全部ぼんやりと見えるので(繰り返すが痛くはない)痛みよりも恐怖のマネージメントをしないと通常の精神状態ではいられないと思った。(私はここが一番知りたかった)

治療のためと自分に言い聞かせひたすら精神集中して眼球を動かさないようにということに集中するようにした。リングの挿入が終了すると次はクロスリンキングを行った。こちらは6分ほどであろうか、ずっと緑の光を見ているようにいわれる。その通りしようと思うが、ぼんやり違うことを考えてしまうのでできるだけ光に集中するようにした。

何か他のことを考えないと精神が崩壊するような気になったが、果たしてどちらがよかったのかわからない。個人的には目の手術は初めてだったので、驚きと恐怖が入り混じった複雑な気持ちであったが、終わってみると先生をはじめスタッフの方々が驚くほど手際が良く、時間にしてもあっという間であった。自分がそこまで恐怖に感じる必要もなかったのでは?と思うくらい。ただ、もう一度手術をするかと聞かれたら間違いなく遠慮したい。

当日は目薬が処方される。夕刻だったのでタクシーで帰宅。麻酔が効いていている間はほとんど痛みもない。保護用のコンタクトが入っているので目がゴロゴロする感じ。当日は風呂は禁止。幸い当日は夏の割には気温が低めであったが、暑いと汗が目に入り感染症が起きたり、おまけに風呂も禁止となると結構しんどいことが予想されるので、個人的にはこの手術は冬場に行った方が良いと思う。

<手術日自宅>
麻酔の効果がなくなると、目のゴロゴロ感と目を閉じた時の鈍痛がひどくなった。なるべく目を使わないようにとのことなので寝ようと思うが、目を閉じると鈍痛がひどくとても眠れない。コンタクトを入れているせいか(普段はメガネ)それとも手術の痛みなのかわからないが、チクっとした痛みの間くらいの強さの痛みで、結構痛い。またまぶたを閉じようとすると痛いので不眠による頭痛もあってか、もう何だかわからなくなった。

まぶたを閉じられないというのはこんなに辛いことかと感じた。病院で点眼の痛み止めをもらっていたが効果はなかった。結局明け方まで朦朧として不安だけが残った。ひどく目が充血していた。

<2日目>
全くといっていいくらい眠れなかったが、家にいても痛いので外に出る。目が開いているせいか、人と話をするせいか、幾分楽な気がする。相変わらずまぶたを閉じると痛いが、終日用事を済ませる頃には大分痛みも引いていたと思う。本当は翌日は安静にしていないといけないだが、家で横になっていたらここまで回復しなかったのではと思うが、あまりオススメはしない。

なぜなら1日5回点眼しなくてはならならず、さらに清潔度を要求されるので、汗などの要因で不潔になる要素が多いからである。2日目は睡魔が痛みに勝り熟睡とまでは言えないが眠ることができた。

<3日目>
病院で診察を受ける。3日目になると、さすがに痛いにの慣れてしまったような気がして、一定の痛みがずーっとある感じだが、昨日よりは弱くなっているようだ。普通に電車に乗ることができた。病院でコンタクトを外してもらう。1日目、2日目の痛みを訴えるものの、経過は問題なしとの診断。やはりあれはコンタクトの痛みだったのか?

<4〜6日目>
なんとなく、痛みも引いて随分と楽になる。施術をした目は充血もかなり引いてきて、触らなければさほど痛みもない。一定のゴロゴロ感はあるが、痛いわけではないのでうまく付き合うしかないと割り切る。とはいえ顔を洗ったり、ちょっとしたことで手が目に当たると結構な痛みを伴うので、なるべく安静に、また外出も控えめにしていた。

とはいえ夏場で汗が目に入りそうになり何度もタオルなどで拭くようなことがあった。繰り返すがこれが冬なら随分楽だったかもしれない。風呂は入っても良いとのことだが、目に水が入るのがいやで、ダイビング用のマスクを着用していた。

<7日目以降>
術後1週間目の検診。視力が0.8まで出ているとのこと。そう言えば遠近感が変わってきたような気がしていたが、それまではひたすら目薬をいれて痛みが引くことばかり気にしていたこともあり、一番肝心な円錐角膜の状態がどうなったかなど考えてもみなかった。それを聞いて少し驚く。角膜自体の検査などは後日行うようだ。

乱視も改善されているような気がする。文字などがある程度判別できる。いままで見ることを諦めていた目が急に始動した感じ。ただし見え方にムラがあるようでよく見えたり、次の日は見えなかったりで安定しない。ただしゆっくりと階段を登るようによくなっている気がする。またリングを挿入することによっておこるといわれる、ハロー、グレアなどないとは言えないが、気にならないレベル。

しかし、これが一時的なものなのか、老眼などの症状が出てきたらどうなるのかわからない。あくまで現時点での感想。悪くならない事を祈るのみ。現在のところ最初の数日の痛み以外は(これが結構大変だったが)順調な気がする。また前述のように円錐角膜がどのように改善されたかはわからないので、機会があればまた書きたいと思います。

【送信日時 2017年08月31日】




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