はじめに
ライン

更新記録 / 作者症状 / 携帯サイト / リンク集


  ■円錐角膜について

円錐角膜とはその名の通り、角膜が円錐状になっていく病気です。角膜が薄くなり、中心部が突出する為、物が重なって見えたり、眩しく感じたりする事があります。角膜に起こる非炎症性変性疾患で、発症率は診断技術の向上により、1000人に1人や2000人に1人とも言われています。(ちなみに作者が発病した当時は、30万人に1人とも言われていました)

原因は今のところ不明ですが、遺伝やアトピー、眼を擦ること、コンタクト装用なども関係していると疑われています。片眼だけの発症例はあまり多くなく、もう片眼の症状が軽度で、臨床的に見つからないだけという場合も多々あります。若年層の発症が多く、10代〜20代が最も重くなり、その後は進行が徐々に治まっていくケースが一般的です。

ただ個人差もあり、何年も安定を保つ症例もあれば、急激に進行してしまう場合もあります。円錐角膜は視覚的な歪みから、裸眼では普段の生活に不便をきたしますが、適切なハードコンタクトレンズの処方により、生活の質を落とすことなく、日常生活を送ることが可能です。



●レンズの役割

円錐角膜に欠かせないのは、HCL(ハードコンタクトレンズ)の存在です。不正な角膜表面をHCLと涙液で覆う為、レンズによって視力が改善します。最近のレンズは製造技術も飛躍的に進歩していますので、円錐角膜と診断されたからといって、すぐに慌てる必要はありません。



●レンズの処方

円錐角膜へのレンズの処方は、角膜が不正な円錐形になっている為に難しく、技術を要しますので、評判の良い医療機関(コンタクトレンズ専門医など)を調べて、そちらで作る事をお薦めします。「コンタクトレンズ専門医」で検索してみると良いでしょう。



●角膜について

角膜は直径12mmくらいの半球状の透明な膜で、光を取り入れたり眼球の内部を保護する役割を持っています。厚さは約0.5mmくらいあります。角膜上皮、ボーマン膜、固有層、デスメ膜、角膜内皮の5層構造になっています。



●角膜移植について

円錐角膜の症状が悪化し、HCLによる矯正ができなくなった場合は、角膜移植が必要になる場合があります。国内ではアイバンクに登録し、ドナーが見つかれば角膜移植手術を受ける事ができます。また角膜を輸入したり、海外で移植手術を受ける方法もありますので、その際には検討してみて下さい。

国内では手術を受けるまでに、通常1年前後かかりますが、後者はほとんど待たずに手術を受ける事が可能です。角膜移植手術の成功率は9割以上で、移植手術の中ではもっとも良いとされています。



●角膜内皮細胞

角膜内皮は角膜を支えている内側の細胞です。角膜は外側の上皮細胞と内側の内皮細胞にサンドイッチされています。この内皮細胞は上皮細胞と違い、再生したり増殖する能力がありません。酸素を通さない通年性のレンズを長期間使用していると、角膜は慢性的な酸欠状態になり、細胞数が減ってしまいます。

正常な角膜内皮細胞数は成人で3,000個/mm2位と言われ、1,500個/mm2を切ると重篤な障害を引き起こす可能性があると言われています。また将来、白内障になってしまった時に、手術が受けられなくなってしまいます。ほとんどの患者は、HCLを装着しないと生活に支障をきたしますので、どうしても長時間の装用を余儀なくされると思います。

ですから、なるべく酸素透過性の高いレンズを使い、2年くらいで新しいレンズに取り替えるように気をつけましょう。




更新記録 / 作者症状 / 携帯サイト / リンク集


ライン

Topへ戻る